« 散文詩・星の光 | トップページ | 大人の体験塾・声楽 »

2015年7月30日 (木)

市民大学『初心者のための楽しい声楽』最終回

団長が講師を務める市民大学『初心者のための楽しい声楽』も最終回となりました。
この3週間をかけて市民の方に声楽の入り口を知って頂くために、体幹を鍛える体操から始めて、ブレスでその体幹を使って息をコントロールして、更にブレスに声を付ける発声からボイストレーニングのレッスンまで進み、いよいよ今日は楽曲演奏です。
いつも通り体操から始めると、いきなりドカーンという凄まじい音がしてちょ~ビックリしました!
夕立になって何処かに雷が落ちた様です。
音楽室の窓の前はすぐ塀になっているので外の様子はよく解らないのですが、どしゃ降りの雨が地面を叩き付けていました。
ゲリラ豪雨みたいな感じなので雷も凄い様子です。
天気予報でも雨が降る情報は無かったから誰も傘を持って来ておらず心配しましたが、夕立なら講座が終わる頃に止むだろうと意見が纏まり(笑)、そのまま気にせずレッスンを再開しようと思ったら、雷のドカーンにビックリして何の説明をしていたところだったのかケロッと忘れてしまいアタマが真っ白!!
マズイ…と思っていたら皆さんがここまでやったと教えて下さり無事に再開出来ました。(笑)
一通り復習が終わって、いざ演奏♪
今日はコーラスまで行きます!!

いつも合唱団でテーマソングの様にお花見会やアンコールで歌う『ドナ・ノービス・パーチェム』が課題曲です。
何故、この曲にしたか?というと、それ以外の曲をこの講座で使用するのは著作権侵害になってしまうからです。
この世界で売っている楽譜には全て著作権が発生していて、コレを勝手にコピーして配るのは著作権侵害で法に触れる行為です。
『ドナ・ノービス・パーチェム』は何百年も前からある作曲者不明の曲なので著作権はありません。
コレを編曲するのは問題が無いので、コーラスの指導に関わる様になった頃にみんなでハモれる様に私がピアノ伴奏付きの混声四部合唱曲に編曲しました。
この時点でこの合唱曲は編曲者である私の著作権が発生します。

つまり他の曲を使用するには正規の手続きを取って著作使用料を支払わなければ使用出来ないのです。
市側は著作使用料を払う気はさらさら無いし、市の主催で依頼されている団長が著作使用料を支払う謂われもありません。
他の音楽講座はどうやって楽譜を使用していたのやら、なんだか胡散臭いし。
お堅い事は…みたいな感じが臭いますが、でも私達はレッキとした音楽家なのです。
無形の芸術の価値を貶めるなど以っての外です。
そんな経緯で団長から『ドナ・ノービス・パーチェム』の使用許可を申し出られ、著作使用料を免除して参加者に楽譜を配る事を許可しました。

理由は、
○学ぶ事を目的に真剣に取り組まれる生徒には、大人も子供も違いはありませんから教材として提供したということ。
○この講座で私達の活動を知った生徒さん達はいつか私達の演奏を聴きにホールに足を運んで下さるお客様にもなるかも知れないということ。
○生徒さん達が声楽の楽しさを発見して更に歌って行きたいと合唱団の団員さんとして仲間になるかも知れないということ。
こんな感じです。

この資本主義社会にはタダの物など有りません。
こんな事を言うと芸術家のくせにお金の話なんかしてイヤラシイったらと誹謗されます。
芸術家ならお金のことなんか考えずに芸術に専念しろとか言われたりもします。
生きて行くための生活費のこと、引いてはお金のことなど考えずに芸術に没頭出来る様にパトロンやらタニマチやらスポンサーやらサポーターやらが衣食住に関わる全てをやってくれるなら芸術だけやれますよ、と芸術家全員で旗を振ってデモ行進でもしてやりたいです。
でもベートーヴェンが個人事業主なんていう事をやってしまって以来、芸術家は創作と生活の狭間で苦難を強いられる様になりました。
特に音楽家は音という“無形”のモノの価値を理解して貰うのは尚更難しいのです。
こんな感じで私の楽譜はいつか私達の音楽を愛して下さるお客様になって頂くためのコマーシャルとして、宣伝のための経費だと考える事にして提供しました。
でもコレは私の心情の中の話で、結局、現実としては主催者の市からボランティアを強要されただけ。
楽曲が用意出来ないと悩んでいた団長を見かねて私が善意で助けたって話です。
モチロン、著作使用料以前にピアノ伴奏や一緒に指導をしても私へのギャラは1円も有りません。
市はこの事業を丸投げして、事前の準備から含めると団長も時給200円位でしょうか?(苦笑)
コレが音楽家の知的財産に対するこの社会の現実です。
あなたは時給200円の仕事をしますか?
1円にもならないタダ働きをしますか?
やるワケが無いですよね!?
芸術家だってやりたくありません。
でも誰かがやらなければ人間が人間たらん最後の砦の芸術がこの世から失われてしまうとすれば、それを危惧する事に気付いてしまった人間がやるしかないのです。
何故なら気付いてしまう程の繊細な感性は正に芸術の才能であり、見て見ぬ振りが出来ないのも真価を目利き出来る芸術家故の審美眼を持つからです。
余っ程、物好きなんだと軽口を叩く人がいました。
誰が好き好んでやりたいと思うのでしょうか?
人間の美徳を信じ私利私欲を追求するのではなく、苦しくても利他の行動をしながら生命の尊厳を守るために表現で訴えるのが芸術家です。
しかしながら、この高い精神性が故に半径500メートルの視野の生活圏的感性の現実社会では到底理解は及びません。
辛い現状と戦いながら不本意にいつも奢らされているのが芸術家だなどと気付きもしないのです。
入場無料、何でもかんでも無料、無料、私はいつもコレを“ボランティア乞食”と揶揄しています。
行政がコレじゃ市民の文化意識を向上させるなんて無理でしょう。
それでも著作権の問題では無知だった市に一石を投じる事が出来たのでほんの少しだけでも文化や芸術に対する意識改革に繋がれば良いなぁ…良いけど…どーなんだろか…。。。
右から左が関の山かもね。
という経緯が有ったことも此処にお知らせさせて下さい。

さて話は戻りますが、『ドナ・ノービス・パーチェム』はカノンの曲です。
つまり『かえるの歌』みたいに輪唱で歌います。
全員が同じメロディーで、出だしを少しずつずらして歌います。
歌詞も『ドナ・ノービス・パーチェム』というだけ。
チョット練習すればすぐに歌える様になります。
そこで、男性の参加者はパンダさんチーム、人数の多い女性はウサギさんチームとコアラさんチームの2つに分けて、全部で3チームのカノンを練習しました。
何となく慣れて歌えて来たところで、いよいよピアノ伴奏を付けていざ演奏です♪
団長のソロでスタートを切り、続いてみんなでそれぞれのチームの受け持ちのメロディーを歌いました!
出来映えは?
文句無しのブラボーです!!
ヤッタネ♪
皆さん、満面の笑顔(*^▽^*)
いや~、コーラスってホントに楽しいですね、って何処ぞで聞いた様なセリフですが(笑)、心から楽しいという皆さんの素敵な笑顔が眩しく輝いていました。
時間が有ったのでもう一回歌ったら更に上手くハモれて大成功でした!

皆さんの達成感に満ち溢れた笑顔の中で、トリは団長の模範演奏観賞です。
ラストということでヴェルディのオペラ『リゴレット』から“頬の涙が”を気合いを込めて熱唱すると、皆さんの大拍手とブラボーも頂きました♪
全員の輝かしい笑顔に見守られて、3回に渡っての市民大学『初心者のための楽しい声楽』の幕が降りました。

外に出ると真っ青な空を従えた真夏の力強い太陽が燦々と光を降り注ぎ、辺り一面の水滴たちが宝石の様にキラキラと輝いていました。

« 散文詩・星の光 | トップページ | 大人の体験塾・声楽 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2026197/60966945

この記事へのトラックバック一覧です: 市民大学『初心者のための楽しい声楽』最終回:

« 散文詩・星の光 | トップページ | 大人の体験塾・声楽 »

フォト
無料ブログはココログ